Pちゃんブログ

元教員Pちゃんが、主にアドラー心理学的な観点で、生活や人生上の問題に役に立つ考え方を紹介します。

ネトゲ依存に効く呪文ーネトゲは○○と同じー

ここ一か月、ちょっとネトゲ依存になっていたかもしれません。

ロマサガRSというゲームです。

ロマサガは子どものとき大好きだったゲームで、そこに登場した大好きなキャラクターが勢ぞろいして活躍する喜びに、どんどん引き込まれて行きました。

 

目次

 

なんかおかしい・・・?

と気づいたのは、昨日レオンSSというスタイル(キャラクター)をゲットしようとしていた時です。

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ゲットするには20万枚のメダルをゲットする必要があり、そのうち12万枚は特定キャラを連れて色々なステージをクリアことで、何日かで集めることができました。

あと8万枚を集めるには、「クジンシー」という敵を倒して集めるしかありません。

しかし、今の私のレベルでは、ステージ8のクジンシーを1回倒して得られるメダルは280枚です。 

この時、「あれ・・・?」と思いました。

 

クジンシーをあと何回倒したらいいんだろう・・・?」

そこで、計算してみました。

80000÷280=285.7・・・    

 

286回!

 

そして、クジンシー1回倒すのにかかる時間を10分とすると

レオンSSをゲットするまでにかかる時間は

2860分=47時間!

 

これをあと1週間でやらなければならないので、

1日あたりに必要なプレイ時間は、

47÷7=6.7時間!

 

クジンシーに割く時間だけでこれなので、その他のミッションも合わせるともっと必要です。(そのクジンシーも私にとってはめちゃくちゃ強く、全滅も珍しくありません。つまり、これは最低限のプレイ時間という事です。)

 

47時間って、昔のゲーム機のソフト1本クリアできるくらいの時間です。

 

倒す回数も、クジンシーって、昔ロマサガ2では1回蘇って2回倒しましたけど、RSでは桁違いです。

286回も倒されるって・・・クジンシーもげんなりなのでは・・・?

 

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このイベント以前にも、ロマサガRSを始めてからの1か月の間、私は凄まじい時間をプレイにつぎこんでいたのでしょう。

 

このことから、私は

ネトゲには依存させる仕組みがあること

そして

・自分が本当に取り組む課題から逃げるためにゲームをしていること

に気付き、思い切ってロマサガRSのアプリをアンインストールしたのでした。

 

ネトゲは「強力に依存させる仕組み」がある

ゲームって、どうしてこんなにハマって依存してしまうのでしょうか?

その要因を分析してみます。

 

【ゲームとしてのおもしろさ】

1.最適な負荷を与えられ、段階的に成長できる

2.目的、目標を与えられる

3.成長を実感できる

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スポーツや学業、仕事などでも、順調に成長しながら熱中してやれているときは、このゲームとしての面白さを成り立たせる要素を持って取り組むことができています。

ただし、スポーツや学業などの場合、これらの要素は自分で見出す必要があります。

ゲームとしての面白さに加えて、以下のような要因もあります。

 

【ココロのスキマを埋める仕組み】

4.バーチャルな居場所がある

ゲーム中の魅力的な仲間や登場人物がプレイヤーをかまってくれ、受け入れてくれます。

ネトゲでは、MMOによって、実在の他のプレイヤーとのコミュニケーションを取ることができます。

これらによって、ゲームの世界にバーチャルな「居場所」が生まれます。

5.自分の価値を感じられる

プレイを続け、成長してくると、できることが増え、強い敵を倒すことができます。世界を救い、「ありがとうございます、勇者様!」と感謝されます。お金やアイテムも価値の高いものを得ることができます。

これによって「強い敵を倒せる、お金やアイテムを持っているボク、かっこいい」と感じることができます。

 

これらの感覚を現実世界で感じることができないと、感じさせてくれるゲームにはまりやすくなるでしょう。

 

【依存させる仕組み】

 ファミコンなどの昔のゲームでも、これら1~5の要素を与えてくれる仕組みを持っていました。なので、ゲームが登場したとき、多くの人がハマってしまい、お母さんに「ゲームは1時間までにしなさい!」と言われてしまったのです。

しかし、今のネトゲは、昔のゲームよりも、ハマらせてしまう力が桁違いに強いように思います。

以下のような依存させる仕組み、定期的に、長時間続けさせる仕組みがあるからです。

 

・ログインボーナス     

・デイリー/期間限定ミッション

・次々と追加されるイベント、ミッション   

・期間限定レアキャラ/レアアイテム

 

プレイしたら貰える、しなかったら貰えない、しかもレアで魅力的な、価値ある(ように感じる)ものがたくさんネットを使って送られてくるのです。

だから、依存度もプレイ時間も昔のゲームとは桁違いになるのです。

 

 ネトゲ依存に効く呪文

そこで、ネトゲ依存に効く呪文を考えてみました。

①その「強さ」は、ただの「数字」

ゲームには強ーい敵がずらりといます。

その強い敵を倒すと「強くてカッコイイ自分」と感じることができ、より良い報酬も得られます。

しかし、今回のクジンシーのように、同じビジュアルなのに、強さが全然違うのは、敵のHPや能力がただの数字であり、この数字をいじるだけで敵の強さは簡単に変わってしまいます。

 

敵が強いんじゃないんです。

ゲームを作っている人が大きい数字をポチポチと入力しているだけなんです。

その数字に絵をかぶせているだけなんです。

同じような理由で、自分のキャラクターの強さも、持っているアイテムやお金も、全部ただの数字なんです。

 

「あー、あのアイテムほしい…あの敵倒したい…」

って強く渇望しているのに気付いたら、唱えてみましょう。

「その『強さ』は、ただの『数字』!」

 

 

②その「ミッション」は、「ねこじゃらし」「馬にんじん」と同じ 

「〇〇したら、これをあげますよ」というミッションによって与えられるものに、現実的な価値はないのです。

ミッションは「ねこじゃらし」と同じです。

猫の前でねこじゃらしをふりふりすると、猫は夢中になって追いかけ、捉えようとします。この時、実は猫は遊んでいるのではなく、獲物を捕らえようと一生懸命になっているのです。実際に獲物としての価値はないのに、このねこじゃらしというバーチャルな獲物によって操作されてしまっているのです。

ミッションを達成しようとするのは、ねこじゃらしで遊ばれている猫と同じなのです。

猫じゃらしで遊ばれる猫の他にも、にんじんを釣り竿で吊るされてそれを追いかける馬も同じです。

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与えられるミッション、それをクリアすると価値あるものが得られる・・・

その価値あるものを渇望しているのに気づいたら、唱えてみましょう。

「その『ミッション』は、『ねこじゃらし』『馬にんじん』と同じ 」

 

時間は消費よりも生産に使う

ゲームをして楽しい時間を過ごせることはQOLの向上になると言えるかもしれません。

多少の時間ならそれでいいでしょう。

しかし、ネトゲはあまりにも時間が取られすぎます。生きている時間の大半を奪われると言っても過言ではないでしょう。

私はネトゲという「消費」よりも、価値を生み出す「生産」に時間を使いたいです。