派遣を3か月でクビになった話② 突然のクビ宣告
〈この3か月の間に経験したこと②〉
「派遣とは、就業先の指揮・命令を受けて仕事をする。言わばお手伝いである。」
この大前提は派遣元(派遣会社)とも確認済みでした。
しかし、これが係長とは通じませんでした。
彼が求めることは、指揮・命令ではなく、係長の欲していることをテレパシーで読み取り、何も伝えられなくても、その時その時の思い通りに動くことであり、私が思い通りにならなかったら怒り、当たり散らしました。
しかし、私はその期待に応えることは不可能なことでした。
このままでは、この組織は何のために派遣を呼んでいるのか、派遣について、組織としてどのように認識しているのか、私はどう行動したらいいか、分かりません。
係長では話にならないので、このことについて、翌日、課長と話をすることにしました。
課長とはすぐに話が通じました。
上記の大前提について、派遣会社も、課長も、私も合意しているということがわかりました。
課長は、
「係長に話を聞いてみるわ。そして、係長と3人で話をした方がいいかな。」
とおっしゃいました。
私は「よかった」と思いました。
その後、課長、課長補佐、係長の3人が結構長い時間、個室で話をしていました。
その日は木曜日でした。
私は私を含めての話し合いはいつなのか、と待ちました。
しかし、次の日も、土日を挟んで、月曜日も、私は呼ばれませんでした。
その月曜日、帰宅後派遣会社の人からメールが来ていることに気付きました。
メールにはこう書かれていました。
「課長から呼ばれましたので、明日そちらにお伺いします。」
火曜日、派遣会社の人がやって来て、課長、課長補佐、係長と個室で話をしていました。これまた長い時間でした。
部屋の外からでも、係長のわめくような声が聞こえました。
4人での話し合いが終わり、私は個室に呼ばれ、派遣会社の人と2人になりました。
そして、こう言われました。
「先ほど、『Pちゃんの6月以降の更新をしない(=6月いっぱいでクビ)』と言われました。『コミュニケーションが取れない』ということです。・・・ごめんなさい。力及ばず・・・」
私の認識では、コミュニケーションが取れないのは断然テレパシーを求める係長の方で、だから、私がリードして、コミュニケーションを取ろうとしていたはずです。テレパシーではなく。
その後、課長に呼ばれ、課長補佐と私の3人で話をしました。
課長は「申し訳ない・・・」とおっしゃいました。
派遣会社の人も、課長も、課長補佐も、悪意のある態度だとは感じなかったので、
「承知しました。私のことを買わないというだけのことなので、仕方ないです・・・」
と、それ以上抵抗、追求する気になりませんでした。
この時は。
続く